2024年7月11日

【事例】環境に配慮したイベントにケータリングでサスティナブルなおもてなし

イベントを開催するにあたって、懇親会やそこで提供されるお料理は重要な要素の一つであり、頭を悩ませるポイントでもあります。

加えて、最近では企業の環境配慮や地域社会への貢献が注目されており、イベントを実施する際にもいたるところで環境にやさしい商品を使用したり、SDGsを意識したりする必要があります。

イベントを開催する際、ゲストをサスティナブルな食材を使用したお料理やスイーツ、お飲み物でおもてなししたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。

本コラムでは、サスティナブルな食材とはどんなものなのかについての解説と、これまでにフォリクラッセケータリングでご提供した、サスティナブルな食材を使った料理についてご紹介いたします。

サスティナブルな食材とは?

そもそもサスティナブルな食材とは、どういった食材の事を言うのでしょうか。

サステナブル(Sustainable)とは、sustain(持続する)+able(可能な)が組み合わさった言葉で、「持続可能な」という意味の言葉です。

サスティナブルな食材とは、環境や社会、経済の持続可能性を考慮して生産された食材のことを指します。具体的には、以下のような特徴の食材が挙げられます。

1. 有機栽培(オーガニック栽培)

有機栽培とは、化学肥料や農薬を使用せず、自然の力を活かして作物を育てる農法です。

この方法は、土壌の健康を保ち、生物多様性を維持するために重要です。また、有機栽培によって生産された食材は、化学物質の残留が少ないため、消費者にとっても健康に良いとされています。

2. 地産地消

地産地消とは、地元で生産された食材を地元で消費することを指します。

これにより、食材の輸送にかかるエネルギーを削減し、CO2排出量を減らすことができます。また、地元の農家や生産者を支援することで、地域経済の活性化にもつながります。

3. フェアトレード

フェアトレードとは、貧困のない公正な社会をつくるために、途上国の経済的社会的に弱い立場にある生産者と経済的社会的に強い立場にある先進国の消費者が対等な立場で行う貿易です。

これにより、労働者の生活条件が改善され、持続可能な生産が可能になります。

フェアトレードの取組みは、SDGsが掲げる17の目標のほぼすべてに関係しています。

日本で流通する認証製品には、コーヒー、紅茶、チョコレート、コットンなどがあり、その数は年々増加しています。フェアトレード認証を受けた商品を選ぶことで、個人でもSDGsの活動に貢献することができると注目されています。

4. 持続可能な漁業

持続可能な漁業とは、水産資源と環境に配慮し、漁獲量や漁業の規模など定められたルールを守り、魚の個体数を保ちながら海洋生態系を守るための漁業方法です。

MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)は、持続可能な漁業を促進しており、その認証を受けたシーフードを選ぶことで、個人でも持続可能な漁業を支援することができます。

5. 遺伝子組み換えでない食材

遺伝子組み換え(GMO)でない食材を選ぶことも、サスティナブルな選択の一つです。

遺伝子組み換え作物は、環境や健康への影響についてまだ不明な点が多いため、自然の状態に近い形で育てられた食材を選ぶことが推奨されます。


このように、サスティナブルな食材は多角的な視点から環境や社会に配慮して生産されています。

イベントで提供することだけに限らず、これらの食材を使用することで持続可能な未来に貢献することができます。

サスティナブルな食材を使用したケータリング

ここからは、フォリクラッセケータリングでこれまでにご提供した、サスティナブルな食材を使用したメニューをご紹介いたします。

「MSC認証」スケソウダラのフィッシュケーキ ビーツのラヴィゴットソース

こちらは、持続可能な漁業を促進するた団体、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)に認証を受けたスケソウダラを使用した一品です。

MSC認証とは

MSC認証は、持続可能な魚の個体群環境への影響最小化効果的な管理の基準をクリアした漁業に飲み与えられる認証です。

MSC認証を受けた製品には、この青いMSCラベルが付けられています。

フィッシュケーキとは、イギリスの伝統的な料理で、魚とジャガイモに刻んだハーブなどを合わせたを合わせたコロッケのようなもの。

地味な見た目になりがち、このコロッケのようなフィッシュケーキに、今回はビーツでピンク色に色付けしたラヴィゴットソースを合わせて華やかに仕上げています。

ほんのりハーブの香るさわやかな仕上がりの一品です。

「ASC認証」スモークサーモンとレッドオニオンのマリネ

こちらは、MSC認証とは別の持続可能な漁業を推進するための認証『ASC認証』を受けたサーモンを使用した一品です。

ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)は、持続可能な水産養殖を促進するための国際的な非営利団体です。

ASC認証とは

2010年に設立され、責任ある養殖業を奨励し、水産養殖の環境的・社会的影響を最小限に抑えることを目的とした、責任ある洋食の水産物である証です。

国際社会環境認定表示連合(ISEAL)の適正実施に沿って策定された基準をクリアした漁業者が取得できる、信頼性の高い基準です。

「ASC認証」パンガシウスのロースト イタリアBIOワインソース

こちらも、「ASC認証」を受けた白身魚のパンガシウスを使ったお料理です。

パンガシウスは、淡泊な味わいで様々な料理に合わせやすい白身の魚で、最近ではスーパーなどでも手に入るようになってきています。

今回は、イタリア産のビオワインを使ったソースをあわせました。

ビオワインとは有機栽培や自然農法で育てられたブドウを原料としたワインで、環境にやさしい栽培方法で作られたワインです。

サスティナブルな食材を組み合わせて使用したメニューとなっています。

油揚げと野菜の焼き春巻き

こちらは、お肉や魚は使わずに、大豆製品をメインに使用してお作りしたベジタリアンメニューです。

家畜の飼育のためには、大量の飼料や水を必要とし、メタンなどの温室効果ガスも多く排出してしまいます。一方で、大豆の生産は温室効果ガスの排出が少なく、水資源や土地資源の有効活用が可能です。

人間が大豆をタンパク源として食べることで、より少ない土地と水で多くの栄養を得ることができ、持続可能な食生活を実現することが可能だと言われています。

大豆を使った伝統的な食材である豆腐や油揚げは、化学調味料や添加物が少ない点も魅力の一つです。

こちらの油揚げの焼き春巻きは、大胆に油揚げを使って仕上げた春巻きのアレンジで、たっぷりの野菜を摂ることができて、ヘルシーかつ食べ応えもあるメニューとして人気です。

大豆由来プラントミートのテキサス風チリコンカン

プラントミートは、大豆やエンドウ豆、ビートなどから作られ、味や食感が本物の肉に近づけられている代替え食品です。

ひき肉のような形状のものから、塊肉のようなボリューム感のあるものまで、使いやすい形状で販売されています。

プラントミートは環境に優しいだけでなく、コレステロールを含まず、動物性脂肪に比べて健康的な選択肢であるとして、とても人気の食材です。プラントミートについては、こちらのコラムでもご紹介していますのでぜひご覧ください。

今回は、一口サイズのミートボール状にして、お豆と一緒にチリコンカン風に仕上げてご提供しました。しっかりとした噛み応えのある食感と、スパイスの利いた味付けで、お肉と間違う方も続出!

グリーンミートのハンバーグ ハッシュドキノコソース

グリーンミートとは、大豆たんぱくを原料とした動物性原料不使用の植物肉です。

動物性のミンチ肉と同様に調理することができることから、今回はハンバーグとしてご提供しました。

たっぷりの玉ねぎとキノコをベースに作ったハッシュドソースを合わせて、食べ応えのある一品になりました。このソースは、動物性食材を一切使用していないにも関わらず、しっかりとうま味やコクがあって脂っこくなく、さっぱりと食べられると人気のメニューです。

サスティナブルなケータリングはお任せください

ここまで、フォリクラッセケータリングでこれまでにご提供してきたサスティナブルな食材を使ったお料理の中から、一部のお料理をご紹介させっていただきました。

”サスティナブル”と聞くと、難しそう、大変そう、と考えてしまう方もまだまだ多いかもしれません。

ましてや、イベントにサスティナブルな要素を盛り込んで!と急に言われてしまった時には、どうしたらよいか悩んでしまう方もいらっしゃるかと思います。

サスティナブルな食材を使ったおもてなしは、ぜひフォリクラッセケータリングにお任せ下さい!

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